金(ゴールド)の価格が上がり、投資家から見直されているね。
実は私も、金の投資をしています。
世界情勢が混乱したり、景気が低迷すると金の人気が高まり、金価格が上昇するため「有事の金」とよく言われます。詳しくみていきましょう!
もくじ
金(ゴールド)の特徴
希少価値がある
金は、化合するなどして人の手で作ることが出来ません。
また、地球に存在する金の総量は決まっています。その量とは、公式プール3杯半分しかありません。
そして在蔵されている金を掘ったとしても、プール1杯分しか取れないんです。これほど少ないからこそ、金には希少価値があります。
需要(ニーズ)が大きい
身近な例で言うと、金は「装飾品」として昔から愛されており需要は無くならないですね。
また、携帯電話やスマートフォン、パソコンの内部に使用されていますし、サーバーにも使われています。
世界のITの発展に伴い、世界各地で使われていることが分かります。こちらも、需要はが途絶えることはないですね。
更に言うと、国も保有しているくらいです。
- アメリカ(1位)
- 日本(8位)
金の保有量:8133.5トン、外貨準備に占める金の割合:74.9%
金の保有量:765.2トン、外貨準備に占める金の割合:2.5%
金(ゴールド)投資のメリット・デメリットについて
メリット
- 価値が目減りしにくい
- 無価値にならない
- 政治リスク、カントリーリスクが少ない
通貨はどこの国でもどんどん刷られています。すると通貨の価値は低下する傾向にありますが、金は作ることが出来ないため価値の目減りがしにくいです。
金そのものに価値がある「実物資産」であるため、無価値になることがありません。
発行体となる国が存在しないため、このようなリスクが存在しません。
デメリット
- 金利がつかない
- 短期では利益が出にくい
- 盗難や紛失する危険がある
株や金融商品のように金利かつかないため、持っているだけでいわゆる「インカムゲイン」は期待できません。
長期的に見れば「右肩上がり」の金相場ですが、短期的に利益が見込める投資ではありません。
現物の場合はこのようなリスクがありますね。また、銀行の金庫など利用する場合は保管コストがかかります。
金(ゴールド)の価格変動
チャート
金の価格変動ですが、チャートを見てみましょう。
(引用:三菱マテリアル株式会社)
2018年は4000円台前半を推移していましたが、2019年に入ってからは価格が上昇し5000円に届いています。
ロングチャートはこちらです。
(引用:楽天証券)
2000年以降、右肩上がりのチャートを描いていますね。
2001年:アメリカ同時多発テロ
2004年:イラク戦争
2008年:リーマンショック
これらを経て、アベノミクスによる円安、トランプ大統領就任、英国EU離脱問題、北朝鮮情勢悪化…というように、様々なことがありましたが、金のチャートはしっかり右肩上がりなのです。
まさに「有事の金」と言われるわけですね。
その背景は
金が使われる用途の内訳はこちらです
個人投資:20%
国の保有(準備金):16%
加工品:15%
宝飾品が47%と大きな割合を占めますが、インドでは「金を身に付ける」という習慣があります。また、亡くなる時には薬指の指輪を長男に、中指の指輪を次男にと、金を渡す慣わしもあるそうです。信頼性があるからという理由です。
インドネシアやマレーシアでは政権がよく代わり、国策が変わって通貨の価値が大きく変動しますが、金を持つことで土地や資産の価値が大きく下落しても、資産を保ち続けられると考えられています。
日本は現金主義で「タンス預金」をいう言葉があるくらいですが、世界では金(ゴールド)を金庫に保有している人は多いです。
金投資の種類
金投資には、金地金購入・純金積立・株・投資信託・金ETF・などの種類があります。それぞれみていきましょう。
金地金
取扱会社:貴金属店、地金商、精錬会社、鉱山会社、商社、金融機関
- ゴールドバー
- 金貨
価格帯:約25000円〜500万円
ゴールドバーはまとまった資金が必要になります。よく、インゴット、金の延べ棒、金塊とも呼ばれます。
種類は5〜50gのコインバー、100〜300gのスモールバー、500g〜12.5kgバーがあります。スタンダードは1kgのバーで、金の価格が1g=5000円の場合は500万円になります。
価格帯:1枚あたり約2万円〜17万円ほど
生産コストが上乗せされているため、原価よりも1.2~1.5倍高く設定されています。
純金積立
取扱会社: 地金商、金属メーカー、証券会社 など
価格帯:毎月1000円〜
純金積立では毎月同じ日に1度に購入せず、ドルコスト平均法で20営業日程度に分散し買い付けます。そのためリスク軽減になります。
取扱会社を選ぶ際、金の保管方法、積立購入手数料・保管料・年会費といった取引にかかる費用、引落とし日など比較すると良いですね。
金鉱株、金関連株
取扱会社: 証券会社
価格帯:20万円程度〜
純金をメイン事業にしている企業の株を購入しに投資する手法です。
金の価格だけでなく、企業の価値により株価が変動します。
具体的な例としては、三菱マテリアル、中外鉱業、DOWAホールディングスなどが挙げられます。
金投資信託
取扱会社: 証券会社
価格帯:5000円〜
金鉱株やその関連銘柄のファンドに分散投資することになるので、株や金の一括購入リスクを避けることが出来ます。
投資信託の場合は、申し込み手数料と信託報酬がそれぞれ1%程度かかります。
金ETF(上場投資信託)
取扱会社: 証券会社
価格帯:1口4000円〜
金ETFは証券会社の口座を開設すれば、株式と同じように売買ができます。
すでに株式投資をしている人には特に始めやすいですね。
ただ、目的の銘柄がある場合にはその証券会社で取り扱いがあるか確認する必要した方がいいでしょう。
そして「金の現物と交換できる裏付けがある銘柄かどうか」を確認するのも有用なポイントです。
また、金ETFはNISA(少額投資非課税制度)口座も利用可能です。
ただし、NISAは1人1口座しか開設できないため、すでに他でNISA口座を持っている場合は一度廃止して新たに開設する必要があるので注意して下さいね。
まとめ
比較的安全資産とされる金ですが、保有するメリットとデメリットを理解したうえで、実際に投資することは個人的におすすめです。
今後も、世界情勢の変化や景気の減退が起こる可能性があります。リスク分散しながら、今後の資産形成に役立ててはいかがでしょうか。
すでに触れた通り、通貨は刷られれば刷られるほど(金融緩和)価値が下がってしまいます。相対的に、金の価値は上がっていくことになります。世界中、どこの国の通貨よりも「目減りしにくい」のが金ということになります。
世界的にニーズがあり、希少性があり、価値の無くならない金、個人的には一番安心できる資産だと思います。
余裕資金で、あなたに合った投資法でぜひチャレンジしてみて下さいね。
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